【必ず退職!!】「もう無理……」ブラック介護事業所の辞め方

退職

ブラック介護施設の辞め方

ブラック介護施設を退職する方法として、まずは「必ず退職する」という覚悟を持ってください。

そして、最終的にうまくいかなかった場合、第三者の力を使ってでも辞めるということも想定してください。

退職の意を上司に伝えても、話を聞いてくれないこともあります。

退職を認められずに時間が過ぎることもあります。

しかし、期間の定めのない雇用の場合、民法第627条第1項で「退職の自由」があることが定められています。

<解雇・退職について>

 民法(明治29年法律第89号)(抄)
627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
厚生労働省

あなたは法律で守られていることを知っておいてください。

そして「必ず退職できる」という希望を持ってください。

残業が多すぎ。
休憩時間がない。
休日出勤当たり前
パワハラがある。

そんなブラック介護事業所に勤めていませんか?
心も体も疲弊してませんか?
そんな介護職の「あなた」を救いたい。

そんなブログです。

ブラック介護施設

「はいはい、ブラック介護施設ね」

「そんなところで働いている人、大変だね」

と、他人事に感じている方は、本当に恵まれています。

中には毎日サービス残業は当たり前。

有休を申請したら悪者扱いされ、実質有休が使えない

お局介護職員から、ちょっとしたミスを責められたり、人前で叱責されたり。

休日での会議は、強制参加

休憩時間は、ご利用者を見守りしながら(これは労働基準法で休憩とみなされません)とか。

あげればキリがないですが、世の中にはブラック介護施設というものが存在します。

介護業界は一般企業と比較して、さまざまな面で未成熟な業界です。

介護保険という特殊な世界で利益を上げる業界であり、慢性的な人手不足などの問題を多く抱えています。

介護職員に辞めてほしくない。人件費を安くしたい。利益を最大にしたい。

そんな欲深いブラック介護施設は、あの手この手で退職を引き止めます。

ブラック介護施設を辞めた方が良い人とは

いくらブラックな介護事業所であっても、あなたがそのまま働き続けたい。と思っていたら、退職する必要がありません。

例えば長時間労働が続き、心身ともに疲弊している人。

または腰痛がひどくても休めず、痛み止めでどうにか誤魔化している人。

パワハラが続くためのストレスから、不眠症になっている人。

すでに症状が出ている人にとっては、一刻も早く対処する必要があります。

退職の意向を伝えて、怒られている人を見た

ブラック介護事業所の特徴として、他の職員が退職の意向を上司に伝えると、

「ふざけるな!」「逃げる気か!」「お前の研修費用、どれだけかかってると思うんだ!」

などの叱責を浴びせられる。

あなたはそれを見て、「退職したいっていうと、あんなに怒られるんだ……」

萎縮してしまい、なかなか退職が言い出せない。

退職できないまま、ズルズルと働き続ける。

それこそがブラック介護施設の思惑です。

恐怖で退職を言い出せなくする

ブラック介護施設とは、そういう施設です。

ブラック介護施設の引き留め方と対策5選

ブラック介護施設を辞めようと思っても、なかなか一筋縄にはいきません。

あの手この手で引き留めようとしてきます。

これから、ブラック介護施設の引き止め方と、その対策をおさえていきましょう。

1)自分の代わりが入るまで辞めさせてくれない

ブラック企業あるあるです。

退職するなら、自分の代わりを就職させなければ退職は認めない。という理論です。

労働者は退職する際に、自分の仕事をきちんと引き継ぎする責務があります。

引き継ぎしないで退職し、それが原因で施設に損害が出た場合、損害賠償を請求される可能性が出るからです。

しかし、労働者の責務はそれだけです。

退職する自分の代わりの職員の採用活動は、施設が行うことです。

あなたが自分の代わりの職員を探す必要は、全くありません

スルーすれば問題ありません。

2)「お前なんか、他では通用しない」と言われた

上司の主観で言っています。あなたを客観的に評価して言っているわけではありません。

そして、あきらかな脅し文句でありパワハラにも該当します。

強い言い方以外にも、「あなたのことが心配で言っているんです。」

と、あなたを心配する雰囲気で伝えてくる上司もいます。

しかし、この上司はあなたのことを心配するよりも、

あなたを退職させてしまったことに対する、上司としての自分の評価を心配しています。

または、職員が一人減ったら業務が忙しくなることを心配しています。

あなたのことは、これっぽっちも心配していません

3)退職による損害が出るから、損害賠償請求すると言われた

小さな介護施設であれば、介護職員1人の退職でも、その後の経営が崩れてしまうこともあります。

それがわかっていて退職し、

「お前が退職したから、経営が成り立たなくなった!」

「お前の抜けた穴を埋めるために、職員採用にかかった費用をだせ!」

などと、損害賠償請求すると言ってくる場合も考えられます。

しかし無期雇用契約の正社員に、このような損害賠償請求は介護施設側はできません

なぜなら、違法なことで発生した損害ではないからです。

先にも書いた、退職の自由が法律で定められています。

きちんと退職の意思を示し、退職届を提出。引き継ぎもきちんとできれば、何も違法ではありません。

有期雇用契約(パート、アルバイト、契約社員)の場合、契約期間以内での退職申請は契約違反とな理、損害賠償請求される可能性があります。

ただし、民法第628条には「やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。」とあります。

やむを得ない事由とは、結婚や出産、転居や自分の怪我、体調不良によること。

また、労働契約締結時に明示した労働条件と実状が異なっていた場合も、やむを得ない事由です。

今回のブログ内容は、「ブラック介護施設の辞め方」です。

休憩時間がなかったり、休日出勤することを命じられたり、明らかに労働条件と異なると思います。

「辞められて困る!契約期間以内での退職は違反だ!」

と、労働基準法を違反しまくっているブラック介護施設側が叫ぶ権利は全くありません。

4)育ててやったのに!卑怯者だ!逃げるのか!とか言われた

これも、今まであなたを育てるために払ってきた研修費や、資格取得のための援助費用などを請求するぞという趣旨の訴えが出てくる可能性があります。

これも退職するあなたを引き止める脅し文句です

経済的な理由で、その介護施設で働くことを強要していると判断されれば明らかな違法となります。

今まで参加した研修費用を介護施設側に支払う必要はありません

例えば喀痰吸引等研修ですが、事業所があなたにお金を「貸与」という形をとり、研修に行かせている場合もあります。

「そのまま一定期間働いてくれたら、研修費の返還は免除しますよ」という金銭消費貸借契約を整える介護施設もあると思います。

この喀痰吸引等研修は、明らかに介護業務との関連性が高いです。

そのため労基法第16条の「違法な損害賠償の予定」に抵触していると、介護施設側がみなされます。

(賠償予定の禁止)

第十六条 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

e-Gov法令検索

これを法的に争ってくる介護施設があっても、担当する弁護士は明らかな負け戦を進めることはないと思いますので、ただの脅し文句だと受けとっておわりです。

5)退職を申し出た後、無視やいじめが始まり、退職の話が進まないようにされる

これが一番つらいです。

退職の話を上司にしたとしても無視される……

退職の話が全く進まない……

この場合はあなた一人の力ではどうにもならない可能性があります。

厚生労働省委託事業ハラスメント悩み相談室相談した方が良いと思います。

退職の引き止めが強引すぎる場合

「いくら頑張っても退職を認めてくれない。」

「このままつらい思いをしながら働くしかないのか……」

「誰か助けて欲しい……」

ここまで追い詰められたら、退職代行を使うこともひとつの選択肢です。

絶対に、そのまま我慢して働く必要はないです。

あなたの人生はあなたのもの。

最初に「必ず退職する」という覚悟を思い出してください。

自分ひとりの力で退職できないこともあります。

そんな心から困った状態の人を助けるために、退職代行業者はあります。

***ただし、代行業者の中には違法なものもあるので、注意しましょう!***

自分の健康や将来のためにも、助けを求めることは悪いことではありません

退職代行業者の選び方は、以下の記事にて解説しているので、ぜひ読んでみてください!

まとめ

  • ブラック介護施設を退職したいあなたは、「必ず退職する」と覚悟することが最も大切。
  • 退職したい労働者は、「退職の自由」を法律で守れられている
  • ブラック介護施設からの、テンプレ的なあらゆる退職引き止めがある。
  • あまりにも引き止め方がひどい場合は、公的相談窓口などの第三者に相談する。
  • 退職できるように一人で頑張っても、できないことがある
  • 退職代行サービスに助けを求めることは、悪いことではない。

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