私は20年前、特別養護老人ホームに介護職員として就職しました。
昔の特養の労働環境は、今考えると地獄そのものでした。
よくそんな環境で今まで働いてこれたなあと、我ながら思います。
この記事では
*昔の特養の職場環境
*そんな職場で20年耐え続けて思うこと
がわかります。
ぜひ最後まで読んでいってください!
この記事を書いた人
20年前クソブラックな介護施設に就職して、今までずっと同じ施設で勤務している介護職員です。
今では介護主任という役職になり10年。
クソブラックな労働環境を改善するために様々な努力をし、まあまあホワイトな職場に変えた私が書いています。
看護師が鬼
20年前の特養では、看護師がめちゃくちゃ怖かったです。
その中でもある一人の看護師が、本当に鬼でした。
体操
ある時私が複数人のご利用者に集まっていただき、日課の体操を行っていました。
そこに現れた鬼看護師が、ある一人のご利用者のところに行き、「入院させる気!?」と私に一喝。
そのご利用者も、なぜそんなことを言われているのかわかっておらず、特に体調不良もないことも把握しているので私も理由がわからず怒られました。
私も腹が立つので、「○○さん、看護師さんが体操するなと言うのでやめましょうね。」と言って体操を中断してもらいました。
転倒予防
ご利用者が転倒することは介護施設では普通にありますが、転倒事故がおきると鬼看護師にブチギレられます。
「なんで転倒させる!?転倒させるな!!」と頭ごなしに叱られます。
それの延長で、歩行能力のあるご利用者や、トイレでの立ち上がりができるご利用者に対しても、「転倒させる気!?」と理不尽に怒鳴られていました。
なので、我々介護職員は、仕方なく歩行のできるご利用者を車椅子に。トイレで立位の取れるご利用者をベッド上でのおむつにせざるを得ず、みるみるうちにご利用者の機能は低下していきました。
鬼看護師のその後
もちろんその状況に嫌気がさして退職する職員が多数いました。
朝礼の後、看護師どうしで「今日は誰をいじめるかな〜。」と、耳を疑うような会話も耳にしていました。
そんな状況が7年ほど続いたある時、施設長が当時の介護主任らと相談し、その鬼看護師は退職することになりました。
その鬼看護師が退職する日、妙にテンションが高く、「またね」と言って去っていったのを今でも覚えています。
私は、その鬼看護師がまた戻ってくるかもしれないという恐怖を抱きつつ働いていましたが、それから13年経っても戻ってはこないので大丈夫かなと思っています。
お局3人からパワハラ+鬼看護師からもパワハラ
先ほどの鬼看護師に加えて、強烈なお局3人からもパワハラを受けていました。
3人のうちの1人が、お局のボスで、そのボスの部下のように2人のお局が位置する構図。
ジャイアンにスネ夫が2人いる構図……。まさに地獄です。
私がリーダーになったら
鬼看護師からのパワハラに加えてお局3人のパワハラもヒートアップしました。
リーダーになってまだ数日のある日、清拭タオルを温める清拭車が壊れました。
お局ボスから「あなたがちゃんと掃除してないからよ!」と責められました。
私はリーダーになってから数日しか経っていないことを伝えるも、「あなたがリーダーなんだから、あなたの責任よ!」と……
その時リーダーになったことを激しく後悔しました。
その後もリーダーとしての私の至らない部分を、スネ夫お局2人が見つけてはお局ボスに報告。
「リーダーさんができてない!」とお局ボスに責められる毎日。
無抵抗の私をお局3人で殴りまくる。私はまるでサンドバックでした。
加えて鬼看護師の毎日の理不尽なダメ出しや要求を受ける……。
今考えても、その時が一番辛かった時期だったのをよく覚えています。
3人のお局、その後
まずはスネ夫お局の一人は定年退職。
お局ボスは当時ケアマネをしていましたが、私が死ぬ気で勉強してケアマネ合格し、そのお局ボスの仕事を取る形で在宅へ異動となりました。
残ったスネ夫お局は一人では何もできず無力化しました。
この時は死ぬ気で勉強してよかったと思いましたし、自分の努力で環境が改善する成功体験になりました。
鬼看護師退職後に理不尽看護師降臨
鬼看護師が退職後、後任の看護師がやってきました。
その人は指示が明確で、尋ねたことなどに対して「それは◯◯して。」とテキパキ仕事をされる方でした。
最初は良かったのですが、次第に様子がおかしくなっていきました……。
要求される指示が次第に理不尽なものになり、「そんなことできるわけない……」というものが多くなっていきました。
その結果、鬼化しました。
自分は誰よりも正しい。
私の言うことは絶対。
特にインフルエンザなどの感染症の対応に関して、過剰なまでの対応を求めるようになりました。
鬼化した理不尽看護師のその後
その看護師とは別の看護師からも煙たがられ、看護師を雇っても雇っても退職される状況。
もちろん介護職員も同様でした。
その状況に対して流石に対応を求められた施設長が、この鬼化した理不尽看護師を退職させることに成功しました。
どのようにして退職してもらったのかはわかりませんが、鬼化した理不尽看護師は何かを諦めたように退職していきました。
「サービス残業・有給休暇取れない」が当たり前
私が介護主任になるまで、私の職場はサービス残業が当たり前でした。
そもそも残業代を申請すること自体に、お局らから文句を言われていました。
「残業代を申請するなんてあり得ない。」「私はそんなことしたことがない。」
周りはお局から身を守るためにも、残業は申請できず。
もちろん有給休暇なんて取ろうものなら、いじめの対象になります。
強制休日出勤でワックスがけ。無給。
中でも覚えているのが、施設内のワックスがけを行うので、休日出勤を強制されたことがありました。
その時もちろん一日中の仕事でしたが、完全に無休で働かされたのを覚えています。
当時の主任は何故そんな采配をしたのかわかりませんが、当時の私は周りの職員が休日出勤するので仕方なく出勤。
挙げ句の果てには無給という、今では考えられない要求を飲んでいました。
そんな職場で20年耐え続けて思うこと
そんな職場で、ずっと働き続けて20年経過しました。
普通なら辞めていてもおかしくないのですが、現在介護主任として過去の他人の失敗を清算すべく、ホワイトな介護施設になるように尽力しています。
今思えば、こんな地獄みたいな労働環境が、耐えていれば少しずつ変わっていったこと。
自分の努力で職場環境が良くなったこと。
この2つが偶然良いように作用したのかなと思います。
ただ、今でもブラックな要素は多々あります。
正直いつでも辞めようと考えています。
そんな状況でも私を慕ってくれる部下がいますし、期待もされています。
なるべくなら、私の部下が介護という仕事を楽しいと思いながら働いて欲しいと思いますし、それらに対する取り組みによって自分のスキルを上げていければとも考えています。
ですが、若い介護職員の皆さんは、私のように耐え続けることはお勧めしません。
何故ならたまたま運が良かった部分も多いからです。
それよりも私ができなかったホワイト介護施設へ転職をすることをお勧めします。
ブラック介護施設を退職する難しさは、人一倍感じます。
だからこのブログでは、介護職員の「辞めたい!」を解決する記事を書いています。
特に今の施設がブラックすぎる方、ぜひ他の記事も読んでください。
今のブラックな職場環境から抜け出し、あなたらしく働ける第一歩となりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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