仕事を辞めたい介護職必見!【組織の闇を見つける方法5選】

退職

今勤めている介護施設は良い介護施設なのだろうか。
このまま勤めていても問題ないのだろうか。

この記事では、よくある退職理由の人間関係・お局・パワハラを解説するのではありません。
お勤めの介護施設の組織力を評価する記事です。
つまり、組織の闇を見つける方法を解説していきます。

特養で20年勤めていて、「あの時退職しておけばよかった……」と大きく後悔している私ハピケア丸が、私と同じような後悔する人を出さないために記事を書きました。
そんな私が今までの経験をもとに、辞めた方がいい介護施設の解説をしますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

ハピケア【ブラック施設を耐え抜いた人】

ブラック施設を耐え抜いた、約35名の部下を持つ現役介護主任です。
現在は以下のように、ホワイト施設に変えました。

*お局からのパワハラからの解放
*見守りしながらの休憩時間の撤廃
*残業代請求できない・有休取れない圧力の除去

私は、
・特養で20年
・介護主任歴10年
・介護福祉士、ケアマネの資格所有

労基法を学んで、改善を徹底してきました。

ブラック介護施設……そこから抜け出すには勇気と力が要ります。
そんな心からつらい想いをされてる介護職の方に勇気と力を与えたい。

介護職員の「辞めたい」を解決できるような情報を発信するブログです。

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組織の闇を見つける方法

最初に結論を伝えます。
お勤めの介護施設の闇を見つける方法は、「いつかは改善されて、働きやすくなる。」「困ったときは私を助けてくれる。」と、職場の悪い点から目をそらさないことです。

目をそらし続けている方は、わたしと同じく退職を失敗していると言えます。
退職を失敗している人の特徴について詳しく書いている記事は「退職を失敗する人の特徴5選【介護職員編】」を読んでください。

これから説明する組織の闇を抱えている介護施設は、介護職員を搾取している可能性が高い施設です。

「他にもいい職場があれば、そちらに転職しようか。」
「そもそも自分の職場を評価したことない。」
「人間関係が良いし、特に不満もないから問題ない……とは、思うんだけど自信がない。」

これらのような
★不満も多少はあるけど、ただなんとなく働いていてる方
★★退職しようかどうか悩んでいる方。
にとって、退職するかどうかの判断材料になればと思います。

組織の闇5選

①「誰もしないから」と、仕事が流れてくる

なんとなく仕事が流れてくる。介護職員なのに、全然関係のない仕事をさせられる。誰もしないから自分でするしかない仕事がある。
あれもこれも、課題を意識している自分に仕事が集中する

仕事を任せられるのは、あなたの能力が評価されているから任せてもらえます。
最初は自分が認められている状況に嬉しく思いますが、なかには介護とは全然関係のない仕事をさせられたり、するはめになることもあります。

介護業務中に介護以外の仕事は全くできません。人手不足であれば、介護業務から抜けて仕事をすることも厳しいです。
そのため振られた仕事の完成度も低くなったり、そもそも期限を守れなかったり。それを防ぐために残業が多くなることもあります。
介護以外の仕事が、単純に負担となります。

この状況に目をつむって、長期間放置すると、仕事自体に余裕がなくなって、メンタルヘルスを崩すことにもなりかねません。

そうなったとしても仕事はどんどんあなたに振られ続けます。
するとどんどん悪循環が加速していきます。

原因は組織の層の薄さ

なんとなく仕事が流れてくる状況は、組織の層の薄さが原因です。
新しく発生した仕事を任せるにも、みんな従来業務で手一杯。そうなると仕事を振っても断らない人や課題意識を持っている人に仕事が集中します。
その状況を是正せずに、仕事が回っている状態であれば良しとする組織
それは組織の闇です。

例えば職員採用の仕事です。人手不足なのに経営者が求人を出さないので、介護職員が求人票を作成したり、求人広告を出す仕事をしたり。求人関係の営業からの電話を介護業務中に受けたり……

このように、介護職員が人手不足を見るにみかねて仕事をしている状況になっているような施設は、組織の闇を抱えていると言えます。
なぜなら、この状況でも「やってくれるからいいか。」と介護現場に対して経営者が他人ごとであることがうかがえるからです。

②人手不足を放置

介護業界は人手不足が慢性化しており、2040年には69万人の介護職員が不足するという状況になります。
当然ですが、将来的に現在よりも厳しくなる状況が予想されます。
これを回避するための介護施設の努力が必要となります。

例えば、離職率を下げるために介護職員が働きやすくする。ICTの導入やノーリフトケアの導入。
業務の効率化や、短時間パートの雇用にて介護職員の業務負担を軽減させるなど。

他にも求人力の強化。福利厚生の見直し。雇用に関する知識のアップデート。SNSの活用やWebマーケティングなど、世の中には人手不足を改善するための手段がたくさんあります。

それらの努力を行わず放置している介護施設。組織の闇です

原因は、経営者の介護現場への意識のなさ

先ほどの原因にもありましたが、経営者が介護現場に対して他人ごとであることが大きな原因です。
自身が経営している介護施設に対して、「こうしていきたいから、これが課題。」という現状に対しての改善意欲がない状況もうかがえます

こういった経営者がマネジメントしている介護施設は、組織の闇を抱えていることが考えられます。

③残業代を出したがらない

休憩時間での業務。介護職員の記録業務。委員会活動での議事録作成。
介護職員は記録作業が多いです。
その作業は、職員ひとりひとりの能力次第で時間がかかる場合や、時間がかからない場合もあります。

そういった能力の差を指摘して、「他の人は残業せずに帰れている。あなたの仕事スピードが遅いから残業代を請求されても認めません。」と、残業代を出さない介護施設があります。

確かにだらだら残業を防ぐための対策としては、職員の能力差に対して指摘するのはわかりますが、その場合は能力の低い職員に対する仕事量を調整する必要があります。

また、最近では私服から制服に着替える時間も労働時間とする考え方もあります。
そういった時間外労働に関するトレンドを全く勉強せず、昔ながらの間違った労務管理が抜けないままになっている介護施設。組織の闇がはびこっています。

介護施設の残業に関する労務問題は、「【あなたの職場大丈夫?】介護業界での労基法違反あるある〜残業編〜」で詳しく解説していますので、「残業に関して、うちの施設大丈夫かなぁ」と感じた方はぜひ読んで下さい。

原因は、現状維持意識が強いから

古い介護施設であれば、その経営者は高齢であることも考えられます。その経営者は昔ながらの労務管理が抜けないままになっている可能性もあります。

「今までの手段で問題なく切り抜けることができていた。」という介護施設経営に対して自身がある状態。
「そんなこと社会人としての常識!」「そんな労務対応は他にも聞いたことがない!」と、介護職員からの訴えに対して息巻く経営者の発言。

こういった経営者が経営している介護施設は、古い労務管理で現状維持意識が強い状態でマネジメントしているので、介護職員の労働力を平気で搾取する傾向が強いことが考えられます。

④有給休暇を平気で却下する

慢性的な人手不足を抱えている介護施設は、簡単に有給休暇を取得することができません。
希望する日に有給休暇が取れない場合、「人手不足で業務が回らないから。」と言って平気で却下する介護施設があります。

これは完全に組織の闇です。

有給休暇は労働者の権利なので、申請した日に有給休暇が取れるように最善を尽くす必要があります。
「時季変更権があるから、却下されても仕方ない。」と思われた方がおられると思います。
この時季変更権、行使する条件はかなりハードルが高いので、簡単に行使できません。

今まで「時季変更権があるのを知らないのか?この日の有給は却下だ。」と言われた方、詳細記事の「【あなたの職場大丈夫?】介護業界での労基法違反あるある〜有休編〜」をぜひ読んで対策してください。

原因は有給休暇の扱いに関する勉強不足

そもそも労働者の権利である有給休暇の扱いに関する知識が全くないということが理由にあがります。
それは経営者にも原因がありますが、勤務表作成者やあなた自身の勉強不足も考えられます。

「知らなかったから」では済まされないのが労務管理です。
最近では様々なコンテンツで勉強できるので、自分を守るためにもぜひ勉強してみてください

私が介護職員の視点で労務問題を勉強したことを、わかりやすく解説している記事がありますので、ぜひそちらも読んでみてください。

⑤タイムカードがない

出退勤時にタイムカードではなく、印鑑などのアナログな方法で勤怠管理をしている介護施設には組織の闇を抱えている可能性があります。

先ほど説明してきた残業代に関して、「残業を事前に申請しないと認めない」というルールがある可能性があります。
介護の仕事で「事前に申請しないと残業が認められない」というルールは、介護職員にサービス残業させようという意識があると判断していいです。

この意識は、おそらく残業以外の面の細かい部分でも現れます。
それは、今まで書いてきた全ての組織の闇の源になっていると言えるでしょう。

原因は経営者がデメリットを理解できていない

「タイムカードで勤怠管理するのに、大きな手間がかかるから。」
「タイムカードをきちんと押さない職員の管理にも、手間と時間がかかるから。」

などの理由で、経営者はタイムカード導入をしぶっています。
導入するデメリットばかりに目を向けていますが、導入しないことで起きるデメリットに目を向けていない状況です。

「ブラック企業の見分け方」の一つの方法として「タイムカードの有無」は、一般的な判断方法です。
人手不足で苦しんでいる介護施設であれば、真っ先に導入しないデメリットを避ける必要があります。

それにもかかわらず、タイムカードを導入することで起きるデメリットしか見ていないというのは、経営者がきちんと人手不足という課題に対して向き合っていない証拠だと言えます。

お勤めの介護施設を退職したい方

「そうは言っても簡単に退職はできないよ……」
「残った同僚に悪いし、ご利用者にも迷惑をかけるし……」
そんな心配が先に立って、今お勤めの介護施設にズルズルと出勤し続けるという状況を何年も続いている…

役職をしている方や、仕事を抱えている方は「仕事の引き継ぎをしないと退職できないし……」と思われる方もおられると思います。
そんなお悩みがある方は、「【介護職の退職に特化!!】仕事の引き継ぎ方法 徹底解説!!」で仕事の引き継ぎ方法を解説していますので、ぜひ読んでみてください。

介護職員のメリット

私を含めて退職を失敗している方は、かなり自己評価が低い傾向にあります。
このままの職場環境で働き続け、経営者からは搾取され続けると思います。

ですが、介護職員のメリットは、退職しても再就職が簡単なことです。
そもそも今回解説してきた組織の闇を抱えている介護施設で働き続けることは、あなたにとってメリットはありません。

一歩踏み出す勇気を持つ。
その一歩として、ぜひ退職の専門家に無料で相談してみませんか?
「退職後の給与に関すること」「今の職場を辞めた方が良いか」など……

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